知名度が高いマキタと最近人気のハイコーキ
我々DIYerは、「今よりいい道具を使ってみたい」という気持ちは少なからずあると思う。
おすすめの工具メーカーをプロの方に聞くと、ほとんどの方マキタかハイコーキだって言うよね
そういえば、DIYやらないにーにー(義兄)も「道具はマキタで揃えるの?」って言ってたよ
知名度が抜群に高いマキタと、クオリティ面で人気があるというハイコーキ。
京セラ、ボッシュ、パナソニックなど、他にも優秀なメーカーは存在するものの、国内で工具を揃えるとなった場合、大半の方がこの2社を選択肢とするのではないだろうか。
界隈ではマキタ・ハイコーキどちらが優れてるか論争なんていうのもあるっぽいが、それに惑わされないように、フラットな視点で自分なりに検討してみたので参考にしてほしい。
両社の比較
調査結果をざっくりまとめてみたが、定量的な観点や過去の経緯も含めて詳細に比較しているサイトも多数あるので、そちらも参考にされたい。
評価項目 | マキタ | ハイコーキ |
---|---|---|
シェア(2023年) | 49% | 23% |
入手性 | ◯ | ◯ |
デザイン性 | - | - |
バッテリー互換性 | ✕ | ◯ |
製品数 | ◯ | △ |
性能 | ◯ | ◯ |
価格 | △ | ◯ |
修理 | ◯ | △ |
一つずつ見ていきたい。
国内シェア(2023年)
2023年時点では、マキタが全体の半分近くを占め、続く2位はハイコーキとなっている。
マキタ一強の状態になっているが、数年前の調査ではマキタが60%程度だったらしいので、他メーカーもじわじわ食い込んで来ているものと思われる。
シェアの大きさが性能や機能性に直結するものではないが、両社とも他のメーカーと比べて様々な情報が手に入りやすい面はあると思う。
入手性
両社とも売り場ではメイン機種として目立つ位置に展示されていることが多い印象。
筆者の周囲のホームセンターや工具店では、専用のコーナーがあるのはマキタ・ハイコーキ、続いて京セラ(旧リョービ)・ボッシュ、たまにブラック・アンド・デッカーがちらほら、とう感じだ。
実際に現物を手に取ると、ネットの情報では気づかなかった事に気付いたりして購入後に後悔することも避けられるので、ネットショッピングでの購入を予定している場合でも可能な限り現物を確認することをおすすめしたい。
筆者も実際に触ってみて購買意欲が高まったり、残念ポイントが見つかって購入を見送ったりしたことも多かった。特に、重さや握りやすさ、素材の質感などは現物を見ないと判断が難しいと思う。
デザイン性
動画やサイトによって「◯◯の方がデザインがいい」と、意見は二分しているし、こればっかりは人それぞれなので、自分の好みで選べば良いと思う。
モデルによっては、カラバリが展開されていたりもするので、好みの色があれば購入してみるのも面白い。
ちなみに筆者はこのインパクトドライバを購入した。最も良く使うことになる工具なので、どこに置いてあっても目立つのではないかと考えた。
ハイコーキはカラバリの他、ワンポイントでプレートの色を交換したりできる。
海外勢の工具もデザインに一貫性があり、個人的にはミルウォーキーやデウォルトの方が好みだったりする。
バッテリーの互換性
充電方式の工具をメインに考えている場合は、重要な検討項目だ。
行き当たりばったりに購入していくと、結果費用が膨らんでしまうことにもなりかねないので、しっかり理解しておく必要がある。
今回は今後も主流になると思われる18Vとハイパワーの40Vmax/36Vのみを比較対象とした。
純正のバッテリーは価格も高く、コスパ面ではハイコーキの方に圧倒的に分がある。
ただ、バッテリーの持ちに関してはマキタのほうが良いという意見が多数見られた。
製品数
バッテリーの項目に沿って、18Vと40Vmax(36V)の製品について調べてみた。
マキタの製品ラインナップ
マキタ総合カタログ 2024-4より引用
18Vが393機種、40Vmaxが210機種でハイコーキと比較して圧倒的なモデル数を誇る。
これに16V2台セットで36Vとなるモデルが69機種、40V2台セットで80Vとなるモデルが5機種が加わる。(ただし、これらは園芸用などハイパワーが必要な機種がメイン)
ハイコーキの製品ラインナップ
HiKOKI 電動工具 総合カタログ 2024.4 Aprilより抜粋
18Vが104機種、36Vが106機種、合計で210機種とマキタと比較すると少ない印象だが主要な工具は揃っている。マキタはコーヒーメーカーやTV、電子レンジ(笑)など飛び道具的な家電製品も多いのでで一概に比較はしづらい。
性能
巷のではハイコーキの方が高品質という意見が散見される。
実際、筆者も両社の同価格帯の丸ノコ(AC電源式)を持っており、はっきりと理由は言えないのだけれど、切断しているときの位置決めや精度、持った感触などはハイコーキの方がしっくり来て自然とハイコーキ(日立時代の)ばっかり使うようになっている。
価格
低価格で高品質という観点で選べば、バッテリー互換の件もありハイコーキ一択で良いと思う。
上の引用ツイートの様なコレクターズ気質とか、「男はいつまでも男の子」、「浪漫」みたいな話まで持ち出すとマキタだし。。と結構悩ましい。
もう、お財布と相談して各自で悩んでほしい。
修理
筆者は両メーカーに修理を依頼した経験がないため、ネットで調査した保守サービスの情報をまとめてみた。
国内メーカーのため修理の面では両社とも問題ないと思うが、近くに販売店がなかったりネットショッピングで購入した際の保守窓口は各自で調べた上で判断してほしい。
マキタ
マキタ公式サイト 国内ネットワーク より引用
国内に21箇所の視点と129箇所の営業所があり、直接連絡なしで営業所への持込み修理の依頼を受け付けている。筆者の地元(沖縄)では不明だが、基本3日での修理を謳っているようだ。
ハイコーキ
メーカー修理はWebの申し込みフォームから送付するよう案内されている。
修理代金以外に送料(1,800円)と梱包材(希望時、500円)が掛かるため、まずは最寄りの営業所に問い合わせるか、販売店経由で修理を依頼することになりそうだ。
検討結果
方針を決めたので、結論から先に書いておく。
マキタを主流に、ハイコーキ・その他メーカーも混ぜて揃えることにした。
ただし、闇雲に購入してもトータルコストが増えるだけなので一定の判断基準を設けることにした。
手持ちする工具は電源ケーブルから開放されたいので同じバッテリーが使える同一メーカーに統一して、固定して使用するものはAC電源は邪魔にならないので用途とコスパでメーカーと機種を選ぶ。(手持ち式ではない工具は大型のものが多く、バッテリー駆動タイプは値段が跳ね上がる)
これが自分なりの最適解。
最終的にマキタを選択したのは行動エリアにマキタの営業所があるため。
あとは思い出補正。
マキタを一躍世界レベルの認知度に押し上げたこれの原体験をしてるから、ちょっとだけマキタを贔屓してるベーシストの自分がいたりすることを最後に白状しておく。
メーカーが決まったら
工具は何も選んでいないのに、まず最初に2個口の通常と急速充電器を購入した。
これでもう元の世界に戻れなくなった。
ウェルカム マキタ沼 自分
踏ん切りもつくので、この買い方意外とおすすめかも。
コメント