こんにちは、しろまやーです。
沖縄では一年を通してハイビスカスが咲き、庭の彩りとして欠かせない存在です。

なかでも、斑入りのハイビスカスは、白や黄の模様が入った葉が美しく、
花が咲かない季節でも観葉植物のような魅力があります。

この記事では、筆者が沖縄で実際に育てている経験をもとに、本州でも応用できると思われる育て方のポイントをまとめました。
冬の寒さがある地域でも、工夫しながら楽しむためのヒントです。
斑入りハイビスカスの魅力

葉の斑は日差しを受けると白く光り、花とはまた違う華やかさを見せてくれます。
ただし白い斑の部分は光合成が苦手なため、
環境の影響を受けやすい繊細な一面もあります。
- 強光下では斑がくっきりするが、葉焼けしやすい
- 光が足りないと斑が薄れ、緑葉化しやすい
- 気温や肥料のバランスでも模様の出方が変わる
この変化は“気まぐれ”ではなく、
葉が環境に応えているサインといえます。
沖縄での生育と、本州での違い
筆者の沖縄の庭では、斑入りハイビスカスが樹高2メートル近くに育ち、冬でも青々とした葉を保っています。
これは、冬の最低気温が10℃前後あり、生育がほとんど止まらないためです。
一方、本州では冬季に成長が止まり、場所によっては落葉することもあります。
この違いを理解したうえで、冬をどう乗り切るかがポイントです。
本州での育て方の基本
🌿 植える場所
- 南向きの壁際や軒下など、冬も日が当たる場所が理想
- 北風を避け、風通しの良い位置に植える
- 土壌が冷えやすい場所では、やや高植えにして排水を確保
- 地植えが困難な場合は鉢植えも検討
🌡 冬越しの工夫
- 寒波の時期は不織布や寒冷紗で株全体を覆う
- 根元をバークチップや腐葉土でマルチングして保温
- 氷点下が続く地域では、鉢上げして軒下や室内へ
春に根元から新芽が出てくれば、冬越し成功です。
地上部が枯れても、根が生きていれば復活します。
💧 水と肥料
- 春〜秋は「乾いたらたっぷり」水やり
- 月1〜2回、リン分多めの液肥で花つきを促進
- 冬は水やり・施肥を控え、株を休ませる期間に入ります
光と温度のバランスを整える
斑入りの葉をきれいに保つには、光の質と強さが重要です。
- 午前中はしっかり直射光を受ける
- 真夏の午後は軽く遮光して葉焼けを防ぐ
- 冬はできるだけ明るい環境に置き、斑の発色を維持
本州では、冬場の日照不足で斑がぼやけることが多いため、できるだけ明るい窓辺や南側で管理するのがおすすめです。
[ご参考]赤葉ハイビスカスに見る“葉色のサイン”
筆者の庭には、もうひとつ「赤葉(銅葉)」タイプもあります。

この株は夏に緑葉、冬に赤葉へと変化します。
気温低下と日照時間の変化で、アントシアニンという色素が増えるためです。
実は、斑入りの葉も同じように、光や温度で模様の出方が変化します。
つまり、葉色の変化は“環境の応答”であり、植物がいま置かれている状態を教えてくれているのです。
本州で長く楽しむために
- 冬を「休ませる時期」として見守る
- 春の芽吹きを焦らず待つ
- 夏の強光期は午後だけ軽く遮光
沖縄のように一年中成長するわけではなくても、本州の四季の中で、その土地らしい姿を見せてくれるのが斑入りの魅力です。
寒さに負けず、光を味方につけて育てていきましょう。
次回も、筆者のくらしの緑からお届けします。
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